RS232Cと聞いて、黒電話とモデムカプラーを使ったパソコン通信を思い起こす人は私と同世代。(≧∇≦)b
インターネットが普及するはるか以前のお話です。
このRS232C、これ以上枯れようがないほど枯れ切った技術ではありますが、実はFAの世界ではまだまだ現役であります。
現在ではさすがに使い勝手も良くなって、多くの場合はメーカーさんが予め用意してくれているプロトコルを使って、エディタ上で簡単な設定を追加するだけでその恩恵に預かることができます。
ところが稀に、一からプロトコルをゴリゴリ書かねばならないケースというのがあるんですな。
当然、作ったソフトはデバッグしなければならないのですが、ラダーソフトでこれをやるのは結構大変で、カット&エラーの連続となります。
その際、配線に流れている目に見えない信号を可視化出来たほうがなにかと手っ取り早いので、接続確認の段階でモニタ機器を通信回線に割り込ませてログを取ります。
で、取ったログを見ながら、うちは仕様書通り動いとるから悪く無いとか、返り討ちにあって、いや、すみませんでしたとかのやり取りをするわけです。
エディタにロガーが着いてはいますが、リアルタイムで見るとなると、やはり別の専用機を繋いだほうが便利です。
ここで使うモニタ機器がプロトコルモニタなどとも呼ばれるもので、RS232C用なんかだと、これがかなりこなれた価格で売ってまして、4~5万円も出せば相当良い物が入手できます。
仕事用とすれば安いものなのですが、めったに使わないし、今回はあえてシリアル通信の動作を勉強するがてら、ノートパソコン単体で動作するものを自作してみました。
制作にあたって、こちらのページを参考にさせていただきました。(回路もほぼそのまんまです。)
使う機器の組み合わせとして、ホスト側が三菱のシリアル通信ユニットで、繋ぐ機器によってフロー制御がまちまちですので、特別なことをせずに9pフル結線とし、必要なジャンパ類は機器のハーネス内部で行うことにします。
コネクタ類の組み合わせはパソコン用とは少し異なりますが、ジェンダーチェンジャーとショートハーネスで対応します。
まずUSB-シリアル変換器を二つ用意します。
うち、一つは先日購入したHL-340を使用してみました。
もう一つはOMRONのCS1W-CIF31。
材料として、今回は秋月電子さんで一括購入。
Dサブ9P基板セット(小)、¥250、1式
DSUBコネクタDIP化キット(メス)、¥150、2式
ミニジェンダーチェンジャー(9Pオス-9Pオス)、¥200、1個
ミニジェンダーチェンジャー(9Pメス-9Pメス)、¥200、1個
他には在庫部品でDsub-9P♂-♂フル結線、50cm、Dsub-9P♂-♀フル結線、15cmを制作しました。
オシロで波形が見れるように、基板の配線に工夫してみました。
失敗したなと思ったのは、モニタ用ソケットの取付方法で、ピッチが狭くUSB/232c変換器を2つ付けるのはギリギリです。
対面に付けて十字型にするべきでした。
モニタの結果です。
MCプロトコル(手順5)のパケットがモニタ出来てます。
ソフトは各種試してみましたが、こちらがシンプルで自分には一番使いやすかったです。
シリアル通信解析ツール ComT
作者のskohnoさん。便利なソフトを公開していただき、ありがとうございました。
Windows10(64bit)でも動いています。
ただし、連続で使うと落ちてしまいます。
また、「新規作成」実行後や起動時に自動的にロギングが始まってしまいます。
このあたりが修正されると、更に良くなるのではないかと。
オマケ。
終始、作業の邪魔をしてくれた猫です。
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インターネットが普及するはるか以前のお話です。
このRS232C、これ以上枯れようがないほど枯れ切った技術ではありますが、実はFAの世界ではまだまだ現役であります。
現在ではさすがに使い勝手も良くなって、多くの場合はメーカーさんが予め用意してくれているプロトコルを使って、エディタ上で簡単な設定を追加するだけでその恩恵に預かることができます。
ところが稀に、一からプロトコルをゴリゴリ書かねばならないケースというのがあるんですな。
当然、作ったソフトはデバッグしなければならないのですが、ラダーソフトでこれをやるのは結構大変で、カット&エラーの連続となります。
その際、配線に流れている目に見えない信号を可視化出来たほうがなにかと手っ取り早いので、接続確認の段階でモニタ機器を通信回線に割り込ませてログを取ります。
で、取ったログを見ながら、うちは仕様書通り動いとるから悪く無いとか、返り討ちにあって、いや、すみませんでしたとかのやり取りをするわけです。
エディタにロガーが着いてはいますが、リアルタイムで見るとなると、やはり別の専用機を繋いだほうが便利です。
ここで使うモニタ機器がプロトコルモニタなどとも呼ばれるもので、RS232C用なんかだと、これがかなりこなれた価格で売ってまして、4~5万円も出せば相当良い物が入手できます。
仕事用とすれば安いものなのですが、
制作にあたって、こちらのページを参考にさせていただきました。(回路もほぼそのまんまです。)
使う機器の組み合わせとして、ホスト側が三菱のシリアル通信ユニットで、繋ぐ機器によってフロー制御がまちまちですので、特別なことをせずに9pフル結線とし、必要なジャンパ類は機器のハーネス内部で行うことにします。
コネクタ類の組み合わせはパソコン用とは少し異なりますが、ジェンダーチェンジャーとショートハーネスで対応します。
まずUSB-シリアル変換器を二つ用意します。
うち、一つは先日購入したHL-340を使用してみました。
もう一つはOMRONのCS1W-CIF31。
材料として、今回は秋月電子さんで一括購入。
Dサブ9P基板セット(小)、¥250、1式
DSUBコネクタDIP化キット(メス)、¥150、2式
ミニジェンダーチェンジャー(9Pオス-9Pオス)、¥200、1個
ミニジェンダーチェンジャー(9Pメス-9Pメス)、¥200、1個
他には在庫部品でDsub-9P♂-♂フル結線、50cm、Dsub-9P♂-♀フル結線、15cmを制作しました。
オシロで波形が見れるように、基板の配線に工夫してみました。
失敗したなと思ったのは、モニタ用ソケットの取付方法で、ピッチが狭くUSB/232c変換器を2つ付けるのはギリギリです。
対面に付けて十字型にするべきでした。
モニタの結果です。
MCプロトコル(手順5)のパケットがモニタ出来てます。
ソフトは各種試してみましたが、こちらがシンプルで自分には一番使いやすかったです。
シリアル通信解析ツール ComT
作者のskohnoさん。便利なソフトを公開していただき、ありがとうございました。
Windows10(64bit)でも動いています。
ただし、連続で使うと落ちてしまいます。
また、「新規作成」実行後や起動時に自動的にロギングが始まってしまいます。
このあたりが修正されると、更に良くなるのではないかと。
オマケ。
終始、作業の邪魔をしてくれた猫です。
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