かずいの雑記帳4

趣味でいろいろ実験やってます。 2021年6月21日よりhttpsの利用が可能になりました。 当ブログも設定を変更しましたので、画面の乱れ等ありましたら教えて下さい。

2013年04月

春の計測器祭り2013(番外編)PB 212 LH-10

六角レンチ、購入しました。
スイスの老舗、PB Baumann製で、六角レンチの定番中の定番です。


PB 212 LH-10 実売1万円前後かと。
オークションで出物があったので6000円くらいで購入出来ました。

なぜ今更六角レンチなのかというと。。。

先日、それまで使っていたものが盗難にあいました。

実はこれが初めてというわけでもなく、これまでもPB 8190/0-60(日本ではレアなモデルのドライバー)とか、ENGINEERの鉄腕ハサミとか、Vesselの貫通マイナスドライバー、果ては下ろしたての安全靴とか、あんまり他の作業者が持っていない道具が出先でパクられるってことがたまにあります。

もちろん名前は書いてますよ。
作業していないときに現場に散乱したままにするなんてこともまずありません。
現場を引き上げるときに片付けるときに清掃をかねて確認もしています。
ですが、自分が出した道具はチェックしますが、知らない間に道具箱から持ちだされたものはノーチェックなので、次回使おうと思った時に発覚するという最悪のケースになりがちです。

盗もうと思って取ることは稀で、「ちょっと借りよう♪」くらいの感覚で持って行ってそのままってのが多いようです。
悪意が無いので余計にタチが悪いんですよね。
指摘されても本人は反省も悪癖を治すこともしませんから。
値段も含めてその価値が判んないんでしょうね。(´Д`)ハァ…

ちなみに、盗難にあったのは PB 212 LH-8 で、定価¥7,240(購入当時)のものでした。
昔、なけなしのお小遣いで買ったやつだったんだよなぁ。一生モンのつもりでよぉ~~頑張って買ったんだよ~~。
金額も痛いですが、必要なときに道具が無くて時間をロスしたり、紛失したことが判った時のモチベーションの低下はものすごく痛いです。

あえて言わせてもらうとしたら、

「盗人は死ね!」

ですかね。
あーすっきりした。(-∀-)


春の計測器祭り2013(その6)平型直角定規(スコヤ)、100×70×20×4mm

平型直角定規(スコヤ)、100×70×20×4mm、大菱計器、形:FA102、¥14,200

治工具の直角、治工具取付けによる直角、製品の直角等の測定に使用します。
中古品ですが、かなり程度が良く、しかも焼入れされてますのでそうそう狂いません。
この大きですと、新品の実売価格は1.2万円くらいです。
私の購入価格は¥3,800でした。

JIS規格 B7526の1級で焼入品です。
その直角度は長手方向の端で真の直角からのズレが±15μ。
なので、ストレートエッジとしてもそこそこ使えます。
実際、先日のストレートエッジをあててみても、歪みや凹凸などは見つけられませんでした。(むしろ、ストレートエッジの刃こぼれが気になった Σ(・∀・;))


定盤の上に乗せて、会社の年式不明のボロスコヤと比較してみました。


ちょwwwおまっwwwなんじゃこりゃ?www
台付きスコヤ傾いてるしwww
拡大しなくても目視で簡単にわかるってどうよwww
狂ってるとは聞いていましたが、これほどとはwww
(もちろん、定盤がすり鉢状に摩耗していないという前提です)


と、このように直角からずれているとすぐに判ります。

他、内側の角も直角が出ているので、そこも基準になりますし、内辺と外変の平行度も補償されていますので、用途はいろいろあると思います。

今回の実験で会社のスコヤは本当にボロだと判明しましたので、今後の予定としては、台付きスコヤの購入を検討したいと思います。(´・ω・`)

春の計測器祭り2013(その5)ハイレベル精密水準器

ハイレベル精密水準器、呼び0.01、230×50×47mm、大菱計器、形:AG101、¥120,000


メーカーのカタログによりますと、「通常の水準器では計測できない大きな傾斜(勾配)を測定できます。
とのことですが、正確には、通常の水準器では計測できない微細な傾きが測定できます。
つまり、どこかの面を基準にして、そことの相対的な傾きを精密に測定できるということです。

水準器の公称感度が0.01mm/200mm。
この0.01mmがtanですから、200mmの幅における0.01mmの傾きが測定でき、アナログ計器なので感度はそれ以上ということですね。
しかも、それがどの程度傾いているか定量的な測定が出来てしまうという。
これってやりようによっては2面間のほぼ完全な平行が出せるのですよね。

実はここまで精度が高い水準器はあまり使う目的は無くて、大菱計器繋がりで勢いでポチったらたまたま落札出来てしまったのですが、趣味だから、まぁ、いいか。(^^;

程度は値段相応で、全身薄錆だらけ。



木製の箱入りでしたがボロボロに腐食していて、最初に手にした瞬間に崩れてしまいました。
銘板のシリアル番号から、相当古いものであることが想像出来ます。
もしかしたら、私より年上かもしれませんので、計測器というよりは骨董品的なものかもしれません。


マイクロメータは固着寸前、ゲージの目盛も消えかかってます。



例によって、オーバーホールしてみました。ヽ(=´▽`=)ノ

マイクロメータのネジ部は何種類かの油脂を試して、ようやく良い感じに。
最終的にはちょう度2号の有機モリブデングリスをマシンオイルで薄めたもので落ち着きました。
ついつい、用もないのにクリクリしたくなるような感触です。


錆で膨らんでいるところをオイルストーンで均して、凹んでいるところはそのままにしておきます。
少しくらいのシミ・ソバカスは気にしちゃいけません。んなもんは個性だと思えばいいんです。
大切なのはお肌のスベスベ感です。


完成~驚きの美しさに!ヽ(=´▽`=)ノ(TOPの写真)


あと、錆びて塗装が剥がれているところは少し削って亜鉛含有塗料でタッチアップ。
目盛には墨を入れてやろうと思います。

新品ですと実売価格は10万円くらい
落札価格は510円でした。ありがたやありがたや(。-人-。)スマンコッテス

春の計測器祭り2013(その4)ナイフ形ストレートエッジ

ナイフ形ストレートエッジ、100×25×7mm、大菱計器、形:EN102、¥21,000


一見、折れた日本刀の先に見えますが、これでもれっきとした基準器です。


どうやって使うかというと、例えばこのように裏から光を当てて、隙間を見ます。
先日購入した定盤の真直度を見てみます。


けっこうまっ平らに見えても、要所要所にこのような凹みがありました。 Σ(・∀・;)
刃のほうを動かしてみても隙間の位置は変わりませんから、間違いなく定盤のほうが凹んでます。


メーカーカタログ値によりますと、その真直度(直線部分が入る平行な2線間の幅)たるや、驚きの1.4μ!
最近話題のPM2.5ですら直径2.5μ(以下)の粒子なので、これが2つあればPM2.5の粒子が一粒摘めるかも。(そんなことしても意味ないけど(^^;)

中古なので、ブレード自体が少々へたっているようですが、焼入れ品なので、そうは狂いません。
怖いのはサビと衝撃。ブレードの先端には触れないように、防錆油を付けて磨いておきました。

購入価格は¥1,000でした。


春の計測器祭り2013(その3)ハイトゲージ

定盤、ピックテストと来ましたので次は?そう、もちろんハイトゲージです。
やはりオークションで落札した中古品ですが、使用頻度が低いですし、μ単位の精度が要求されることもないので、整備して使えば問題無いでしょう。

しかし、使い勝手の良さからか、300mmは人気で、なかなか安値で手に入りません。
そこで、500mmを落札しました。
まぁ、大は小を兼ねるだろうと。
。。。

スンマセン、舐めてました。
次買うとしたら150mmくらいにしときます。


予想以上の大きさに引きつつも、とりあえず、使える状態にしたいと思います。
まずはこれを分解清掃します。

ちなみに500mmというのは現在のミツトヨの製品ラインナップにはありません。
かなり古いか海外製かニセモノということになります。
この場合はミツトヨのシリアル番号の入った銘板が付いてましたし、スケールも本物っぽいので、ニセモノではないでしょう。

スクライバが付いてましたので、磨いてみます。
採寸すると、形状が現行の純正品とは異なることが判りました。
生産終了になってしまったか、社外品が付いているのでしょう。
現行の純正品でも取り付け可能でしたので、とりあえず一安心でした。

ビフォー


アフター
この後、メタルコンパウンドでざっと磨いておきました。


スクライバは消耗品なので、別途購入が可能ですが、ホルダーは補修パーツ扱いになりますので、簡単には入手出来ません。
ジャンク品を売る場合、このあたりに気をつけていれば、数千円はすぐに値上がりすると思います。
販売にかかる労力は同じですが、少しの気遣いで売上が伸びますよ。www

その他、ゴミのようになってしまった部品たち。
得体のしれない粘着性の物体がまとわりついていました。
CRCぶっかけ→ワイヤブラシで一個づつ丹念に磨いていきます。


幸い、文字盤にかすれなどが無く、清掃さえすればまともに使えそうです。


組立作業は着々と進んでいきます。
ネジ部にはボケ防止でグリスを少量塗っておきます。
メッキ部はメタルコンパウンドを使用して、くすみをとっておきました。


最後、板バネの調整をして完成です。
上下2箇所の調整ねじを回して、ガタが無く、かつ、スムースに動くように調整します。
バーニア式なので、構造はノギスと同じです。


使ってみると、スラリという冴えた鋼の音がします。
スライドに引っ掛かりもなく、とても程度が良い物だったということが判りました。

ちなみに、ミツトヨ 514-104(450mm)のハイトゲージは定価なら¥85,600です。
私の落札価格は5000円ほどでした。 続きを読む
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