アンプ内蔵スピーカーの改良をしてきたが、ヘッドホンを使用した際にホワイトノイズが耳障りで長時間聞いてると疲れるので、もうちょっとマシなものをということで、ヘッドホンアンプを自作することにした。

もちろん、参考書はこちら。(楽天で購入させて頂きました)
理解しながら作るヘッドホン・アンプ

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では、さっそく付属の基板にディスクリート部品を乗っけて。。とはやらない。
この書籍の導入部分でいろいろなオペアンプの比較をしていて、それがまた面白く、自分でもやってみたくなったので、まずはオペアンプを使ったヘッドホンアップを作ってみることにする。

採用したオペアンプはバーブラウン社製OPA2134。
秋月電子で\200。

電源はペルケ氏の回路を参考にした。
元電源には例のDC24Vを流用しようと思っているので、図のような回路にする。
多分、12Vでもそのまま動くと思う。(R1,R2はもう少し小さくした方がいいかもしれん)
2段のCRを使った簡易フィルタだけれども、Cの容量が大きめに出来たので、それなりの効果が期待出来そうだ。


アンプ本体はChu Moyさんコスモウェーブさんを参考にして設計した。
参考にした回路はどちらもOPA134を2個使ったものだが、OPA*134ってFET入力だし、バイポーラのオペアンプと違ってバイアスによるオフセットをあまり考慮しないのであれば、2chのOPA2134でも問題は無いと思う。
問題があるとしたらIC内部でのクロストークだけれど、自分が-90db以下の差を聞き分けられる耳を持っているとは思えないし、アンプ入力周りの実体配線で工夫すればなんとかなるだろ。
こだわる人は原設計通りOPA134×2個かOPA2134の方側chだけを使った構成にするようだ。
ゲインは11倍と、オーディオ用としてはやや高いが、これ以上低くしようとすると高域にピークが出たり発信やらなんやらで難しくなるらしい。
なので、そこはそのままにして、設計的には電源にパスコンを追加するのみの変更に止める。
FET入力のオペアンプに対して入力のR11/R21の10kΩというのはどうかとも思うが、PCのサウンドカードからすると十分大きな抵抗であるし、PCをはじめとする電子機器の輻射ノイズが気になるのでとりあえずこれで行ってみる。
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必用な抵抗類は概ね在庫があるので、オペアンプとコネクタ類を購入。
とりあえずバラックで組むのでケースは用意していない。
静電シールドの効いた箱に入れるのは、動作確認ができてからでいいと思うし、ケースの加工に時間がかかったりすると、飽きてしまわないとも限らない。

今回はまじめに事前に部品配置を計画してみた。
アースには0.8mmのスズめっき線を使う予定。
配線でクロストークが出ると、せっかくの高性能オペアンプ君をがっかりさせてしまうので、アースを挟んで左右対称のイメージでいく。
なおかつ入力と出力はエリアを分けて出来るだけ距離を置く。
もちろん電源とアンプは出来るだけ距離を置く。
基本はやはり太く短くだろうか。
結果、いつも使っているCタイプの基板×2で行くか倍の面積のBタイプで行くか。